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円高派・円安派に割れる2017年の米ドル/円相場

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2017年の米ドル/円相場は、いつもながら、様々な意見が渦巻いています。円高派・円安派それぞれの言い分・予想を確認してみました。

まず、トランプ政権のムニューシン財務長官ですが、基本的に強いドルを支持しています。2月22日のWSJとのインタビューでも、米ドル高は長期的には良いこと。米国の経済パフォーマンスや準備通貨としての地位を反映。ただし、短期的には米ドル高のマイナス面もあると指摘。


米ドル/円相場の2017年予想一覧

●米ドル/円の日足チャート:アイネットFX

米ドル円の日足

一目均衡表・ペンタゴンチャート共に、3月に入ってからが、米ドル/円の転換時期と予想。それまでは、厚い一目の雲の中でレンジ相場が続くのではないか。

それでは、ロイターやブルームバーグなどから銀行など金融機関の予想を見てみましょう。

注目ポイントはいくつかあります。

  • 米国の利上げに伴う金利差拡大
  • トランプ政権の減税・財政政策
  • トランプ政権のドル安誘導発言や政策
  • インフレ期待と実質金利の問題
  • 米金利上昇による株離れリスク
  • ユーロ特にフランスの政治リスク

みずほ銀行の国際為替部:唐鎌 大輔 2017年2月1日

  • トランプ大統領の保護主義と米ドル高相場には矛盾があり、持続することはできない。現在の米ドル相場は歴史的に高水準にある。
  • 今後、米経済指標が弱くなれば、米ドル安誘導を図ってくる。警戒すべきはトランプ大統領の元で起きる理不尽な円高。
  • トランプ政権にとり、ユーロも巨大な対米黒字があり、ユーロ上昇を望むはず。ただし、2017年のユーロは選挙という政治リスクがある。
  • 2017年は、正常不安がユーロ相場の上昇を抑える可能性があり、本来の力通りの上昇はムズカシイ。

みずほ銀行の唐鎌氏は、トランプ政権の米ドル安誘導策が発動しての円高を予想。

三菱東京UFJ銀行:2017年1月31日

米国で財政拡張路線が出てくると日米金利差拡大から、米ドルが強くなる場面もありそう。しかし、2017年を通してみると、ハードルが多く、年末にかけてじり安になるとの予想。

  • 米企業は、ドルが強いために中国と競争できない
  • 米経済自体は底堅い
  • FRBの早期利上げ及びバランスシートの規模縮小は米ドル/円を上昇させる要因
  • トランプ政権の財政・政治は不透明なため、イエレン議長は、利上げプロセスを慎重に進める。次回利上げは6月と予想
  • 日銀は、現行政策を維持する見込み。資産買入れ額を減らすテーパリングに注意したい。
  • 米国からは、様々なタイミングでドル高けん制発言や政策が出てくるリスクがある。
  • 新興国は通貨安になっており、ドル高の副作用が生じる恐れあり。
  • 新興国の通貨安は、貿易活性化につながるメリットもある。
  • 米ドルとの固定相場制を採用(ドルペッグ)している国は維持できるかのリスクもある

ソニーフィナンシャルホールディングス:尾河眞樹 2017年2月22日

尾河さんは、円高・円安両面にリスクがあるものの、日米金利差拡大を大きな材料と認識しての米ドル高を予想。

3月上旬に、トランプ政権の税制改革案が発表される可能性が高い。ここが111-115円のもち合いから上下どちらかに抜けるチャンス。減税規模が小さければ失望して、円高に振れる可能性ありとの意見。

ムニューシン米財務長官が財政政策をスムーズに計画していければ、米経済に押し上げ効果が予想されて、115円を抜ける可能性あり。

しかし、4~5月にかけては政治リスクが大きい。

  • 4月:米財務省の為替報告書を議会に提出。米政府が中国を為替操作国に認定するかどうか
  • 4月~5月:フランス大統領選挙の行方。もしルぺン氏が優勢に傾けばリスクオフの円高進行。ただし、円高への振れ幅は一時的になるだろう
  • 6月以降:政治的なイベントを超えて、米国が利上げを行っていけば(2~3回)。日米金利差拡大で120円付近の米ドル高の可能性が高い。

大和証券 チーフ為替アナリスト亀岡裕次:2017年2月22日

  • 1月の米消費者物価は前年比+2.5%に上昇、エネルギー価格が物価上昇に影響している。
  • 今後、インフレ率が上昇していけば、早期利上げの可能性がある。5月のFOMCでの可能性もある。
  • 米利上げ期待はドル高要因。
  • ドルは、名目金利ではなく実質金利に連動して下落。インフレ期待による米金利上昇は、米ドル高に繋がりにくい。
  • 中長期的な成長期待は頭打ちの可能性あり。
  • 米10年債利回りからS&P500株式利回りを引くと-3.0%と上昇している。
  • 成長期待ではなくインフレ期待で、金利上昇は、株価の下落リスク
  • ユーロ・日本・中国の経済指標は悪化している。米経済指標の悪化による株安・円高に注意が必要
  • 2月末の米議会演説での法人税改革案は、想定内でサプライズを生みにくい
  • 国際課税見直しやリパトリ減税案もリスクオフに繋がりやすい
  • 欧州のフランス政治リスク:オプション市場ではユーロ安に備えるリスクヘッジが増えている
  • 日銀は、国債保有残高の増加ペースを落とし始めた。2016年2月の110兆円がピークで、16年12月には80兆円を下回る。
  • 中長期的に日銀が国債買い入れ額を減額していけば、円高に作用
  • 米金利上昇などによるドル高よりもリスクオフや日銀緩和縮小による円高余地が大きい。

●米ドルの月足チャート:SBIFXトレード

米ドルの月足チャート

下落トレンドから切り返しての上昇トレンドのなかにあり。このままの形を維持できるでしょうか。

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