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2016年にデフレが終り、インフレ率が中銀目標の2%に達しつつある

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各国でインフレ率が上昇しはじめています。インフレ率が上昇すれば金利も上がることになり、中央銀行の金融政策にも影響を与えます。

そろそろ、世界的な低金利時代から金利上昇の時代へと変化するのでしょうか。FXはもちろん、住宅金利など様々な分野にとって大事なターニングポイントになりえます。

2017年は、デフレが本当に終わったのかどうかを見ていく時期になりますね。

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インフレ率が上昇傾向にある!

各国の消費者物価指数総合(前年比):2017年1月

  • ドイツ:1.9%
  • 米国:2.5%
  • 英国:1.8%
  • NZ:1.3%(2016年4Q)
  • 日本:0.3%

長く続いたデフレは終り、中銀の多くが目標とする2%の緩やかなインフレを達成しつつあることは、為替相場・FXを取引する上で最も注目しておかなければいけないこと。

インフレに大きな影響を及ぼす原油価格は、昨年度の安値から上昇して、1バレル50~55ドルの水準で安定。OPECが協調減産をしている上に合意内容も守られています。

●GMOクリック証券のCFDチャート

WTI原油は、安値の26ドル台から約倍額の53ドルで推移。

原油価格

更なる原油の上昇には、在庫減少・協調減産の順守・シェールオイルの動向という不透明要素があり、急上昇する感じはありません。

LME銅価格も昨年12月に高値を付けるなど資源価格は高くなっています。チリとインドネシアの鉱山でストライキも生じていますから、上昇していく可能性があります。

5日のロンドン金属取引所(LME)で工業用金属が軒並み上昇。銅は約1年半ぶりの高値で取引を終えた。米国の景気改善と中国の景気安定化の兆しを受け、需要が加速するとの観測が広がった。ブルームバーグ

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ゴールドマン・サックス・グループのマックス・レイトン氏やジェフ・カリー氏を含むアナリストは8日、「銅は今後数カ月に供給不足局面に入り、価格が一段と押し上げられると予想している」と指摘。同行の6カ月の価格目標は引き続き1トン=6200ドルだが、この予想をめぐるリスクは上向き方向に偏っていると説明した。 LMEの銅相場(3カ月物)は前日比1.7%高の1トン=5895ドルで終了。他の全ての主要工業用金属も値上がりした。ブルームバーグ

この資源高によるインフレ率上昇を受けて、NZ中銀のウィーラー総裁は、2017年2月9日の声明で次のように述べています。

・NZドルはさらなる下落が必要。インフレ率は2019年の第四半期に2%に達すると予想。

米FRBのイエレン議長も2月14日に、利上げの待ち過ぎは賢明なことではないと話しており、利上げを示唆しています。3月の利上げ確率はまだ低いまま。

●GMOクリック証券のFXネオ:米10年債金利

米長期金利

長く続いた低金利時代が終わるかそれとも3%手前でまたもや弾き返されるのか。トランプ政権とインフレの蜜月はこのまま続くのでしょうか。

原油価格をはじめとした資源価格上昇によるインフレなのか景気回復を伴うのかで中央銀行の金融政策は変化せざるをえません。もし、景気回復が同時に起きれば、ECBの量的緩和終了・FRBの利上げピッチが速まっていきます。

景気回復がなければ、中銀はより難しい政策判断を迫られます。

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