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米国の貿易赤字は、対中国の赤字が3000億ドル超えの巨額に膨れ上がる

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トランプ大統領は、一貫して、米国の貿易赤字額を問題にしています。その中で、中国に対する赤字額は、年々増加しているため、貿易戦争の最大相手国になるでしょう。

中国に比べれば、メキシコ・日本に対する貿易赤字額は微々たるもの。1970年代以降に生じた日米貿易摩擦は、相手を中国に変えて行われます。米ドルをはじめ様々な通貨を取引するFXユーザーとしては、気になります。

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米国の貿易赤字:対中国が巨大な額。

下記のグラフをご覧ください。米国の商務省が発表している貿易収支のデータ。

一つだけ、とびぬけて大きい国が中国。その貿易赤字額は3000億ドルを超えています。ドイツ・日本・メキシコの貿易赤字も中国の前ではかすみがち。

★2013・2014・2015年の貿易収支額

米国の貿易赤字額

米商務省:季節調整済み(商品・サービス) 単位:百万米ドル)

この巨大な貿易赤字を解消する方法を2017年からのトランプ政権は模索するでしょう。まるで、日米貿易摩擦のように。勉強しておきましょう。

70-80年代にかけて、米国の貿易摩擦の相手国は、主として日本であった。当時、巨額の対日貿易赤字はしばしば政治問題化し、日米間で貿易摩擦を引き起こした。摩擦解消のための両国間の協議は、1)85年のプラザ合意に代表される為替調整、2)自動車、工作機械、鉄鋼、繊維などへの輸出自主規制やスーパー301条問題など分野別協議、3)89年以降の日米構造問題協議における系列解消のための独禁法強化、大規模小売店舗法改正などをはじめとする経済構造調整を目的とした協議、という3つの枠組みで行われてきた。

しかし、90年代に入ると、米国にとって日本は貿易相手国や投資相手国としての意義も小さくなっている。

日米貿易摩擦から日中貿易摩擦へ

大統領就任式の演説で、他国が米国から中間層の富を奪ったというセリフ、他国を豊かにしてきた。私達は取り戻しますという言葉はこれを見ての考え。

今は、メキシコに世界の関心が向いていますが、トランプ氏の本命は中国。

人民元の動きと共に、貿易赤字額は注目です。

人民元の動き

ゴールドマン・サックスは、2017年1月のレポートで、中国人民元は、トランプ政権の保護主義的な政策によって下落すると予想。中国の外貨準備減少・資本流出は心配のタネ。

中国人民元に関しては、今年も「2016年同様、じりじり」下げるだろうとゴールドマンの新興市場ストラテジスト、カマクシャ・トリベディ氏らが5日付リポートに記した。17年末までに1ドル=7.3元に下落すると予想しており、この水準はブルームバーグ調査の予想中央値7.16元を下回る。5日のオンショア相場は6.883元前後。

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中国自身、人民元安へ誘導しているわけではなく、今は、自然にそうなっています。この人民元の動きは通貨安誘導と取られてトランプ政権の怒りを買う可能性があります。

外貨準備高は11月末時点で3兆500億ドル(約348兆円)と、前月末から691億ドル減った。ブルームバーグのエコノミスト調査では、中央値で3兆600億ドルと見込まれていた。同氏は「人民元の改革もしくは国際化の期待に反する資本規制強化か元相場急落が起きる気配を感じる。米国のトランプ政権発足前にもこうした事態を目にしそうだ」と述べた。ブルームバーグ

サーチナ:米ドル/人民元チャート

FX会社の人民元/円チャートも見ておきましょう。

●CNH/JPY(オフショア人民元/円)週足チャート:2017年1月31日

オフショア人民元

SBIFXトレード。

下落トレンドは夏に一段落した後、2016年の秋に15円台から上昇しはじめ、現在は16円台半ばで推移。オフショア人民元もFXは取引できますから、情報収集・勉強を兼ねて確認しています。

対中強硬派を起用

トランプ政権は貿易関係の要職に対中強硬派を相次いで指名。

●米通商代表部(USTR):ロバート・ライトハイザー氏

レーガン政権下で、USTR次席代表となり、日本との貿易摩擦問題で活躍。

●国家通商会議:ピーター・ナバロ氏

対中国強硬派。米中もし戦わば、中国は世界に復讐するなどの書籍を出しているピーター・ナバロ氏が新設ポストにつき、大統領顧問となりました。

これから。米国は対中国に向けて、内需拡大・黒字減らし・通貨価値維持の3つをと求めてくると思います。

高すぎる米ドルは、米国経済に悪影響をもたらしますからね。

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