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イタリア総選挙改憲派の敗北によって、ユーロ離脱(イタレグジット)に一歩近づいた

イタリアで憲法改正、そして実質上、首相の信認投票を問うた国民投票は、改憲反対派が勝利。マッテオ・レンツィ首相は、辞任を表明。イタリア公共放送(RAI)の出口調査では、改憲派が42~46%、反対派が54~58%。最終結果は、反対派が59.1%とかなりの差を付けました。ユーロやEUからの離脱を主張する「五つ星運動」が、改憲反対派の中心だけに、EU及びユーロの安定が脅かされそうです。

イタリアの総選挙は2018年2月。こちらの前倒しなども考えられますね。2017年は、フランス・ドイツなどで総選挙がある中、EU離脱派・ユーロ離脱派が政権を取っていけば、ユーロの信認はがた落ち。

FXにとって大事なユーロ相場は、欧州での選挙が待ち構える2017年が正念場。

もう一つの選挙、オーストリアの大統領選(12/4)は、緑の党前党首のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン氏が勝ち、極右「自由の党」のノルベルト・ホーファー氏は敗れた。オーストリア大統領は象徴の意味合いが強いため、実権としては弱いも、どちらの勢力が勝つか注目は集まっていた。

●各通貨ペアの日足チャート:2016年12月6日

為替チャート

GMOクリック証券のFXネオ

イタリアのユーロ離脱の第一歩:イタレグジット

イタリア総選挙の結果は、否決有利と事前報道されていたものの、結果を嫌気してリスクオフに動きました。ところが、レンツィ首相の辞意表明あたりから、材料出尽くし感によるためかユーロ上昇の動きになりました。

この後の動きとしては、レンツィ首相辞任後の政権運営に問題が生じることが予想されるため、イタリアが抱える銀行の不良債権問題・EU側からの様々な提案に対して、イタリア側が拒否する可能性が高まっています。

国民投票後の金融市場の混乱が広がれば、イタリアの銀行問題への波及も懸念される。7月の欧州大手行のストレステストで資本不足の恐れが指摘された同国第3位の銀行、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)は、年内の増資と不良債権の売却を計画している。イタリア不安の長期化

イタリアの五つ星運動は、EU離脱・ユーロ離脱を目指しており、イタリアで総選挙が行われれば、英国同様に、EU離脱派が勝利する可能性は高い。

イタリアの反体制派政党である「五つ星運動」のルイジ・ディマイオ下院副議長は22日、英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が行われるということはEUに欠陥がある証拠であり、イタリアはEUとの関係を見直す必要があると主張、ユーロに関する国民投票を実施すべきとの考えを示した。

同氏はトーク番組で「ユーロに関して(法的拘束力のない)諮問型の国民投票実施を望む。現在のユーロは機能していない」と語った。

19日実施されたイタリア地方選の決選投票は、「五つ星運動」のビルジニア・ラッジ氏が初の女性ローマ市長に当選した。ロイター

統一通貨ユーロを導入する以上、金融政策・財政政策など全ての政策を統一しないと機能しない。通貨だけ同じで、財政政策は各国任せでは上手くいくはずがありません。国債金利もイタリア・ドイツ・フランスでまちまちなのに、ユーロの政策金利はECBが0.00%に設定。(2016年12月6日)

10年国債金利

  • ドイツ:0.33%
  • フランス:0.78%
  • イタリア:1.98%
  • ポルトガル:3.66%
  • ギリシャ:6.42%

明らかに、ECBの金利は経済力の大きさからドイツをベースに設定されており、イタリア・ポルトガル・ギリシャなどにはそのひずみが溜まる。統一通貨ユーロの欠点

グローバリズムの欠点が見えてくる前に、全ての政策を統一して、巨大なEU=ユーロを実現させることが出来れば、ユーロは米ドルに比肩する存在になったかもしれません。しかし、各国の経済成長のダウン・膨れあがる世界全体の負債のなかで、英国・米国とグローバル化に否定側が勝利しました。こうなると、巨大な欧州国を目指す動きはとん挫して、各国の主体性・民族性を生かす方向に動かざるを得ないでしょう。ユーロは解体される可能性が高いと思います。

その場合、ユーロ=ドイツマルクに戻りますから、イタリア・ギリシャ・スペインとユーロを安くする要因がなくなり、上昇するのではないでしょうか。米ドルへの集中化による弊害をなくすためにも、ユーロ解体・ドイツマルク復活の方が世界経済にとってもプラスかもしれません。

ちょっと、別の話として、米国の長期金利の上昇は、ECBにとって厳しい選択を迫られています。12月8日のECB理事会そして、来年3月の債券買い入れ終了期限をどうするのでしょうか。

●ユーロ/ドルの月足チャート:GMOクリック証券のFXネオ

 

ユーロドルの月足チャート

FXをトレード・勉強している方・月足チャートを時にご覧ください。中長期のトレンドはユーロ下落状態の中で、1.05が底値のキーポイントになっています。

ユーロ/ドル相場は、米ドルが金利上昇局面を迎える中、ユーロ安ドル高に傾きやすい。

しかし、下記どちらのシナリオに動くかに注目ください。

  1. ユーロの中に、イタリア・スペイン・ポルトガルなど南欧諸国をとどめて置く場合、引き続き、ユーロの不安定さが嫌気されて、ユーロ安の方向に動きやすいでしょう。
  2. 統一通貨ユーロをあきらめて、実質、ドイツマルクに戻る場合は、ドイツの経済力を反映してユーロ高に動くでしょう。
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