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永久国債のメリットとデメリット:バーナンキ元議長と本田悦郎氏が4月に議論で為替相場は円安トレンドに変化

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前FRB議長のベン・バーナンキ氏と安倍晋三首相のブレ―ンである本田悦郎氏が、2016年4月1日に、ワシントンで会談し、ヘリコプターマネーについて議論を交わしていたことが判明して、為替相場は、円安トレンドに転換しました。

具体的には、政府が永久国債を発行して、日銀が直接全額引き受ける方式をバーナンキ氏が選択肢にあげた様子。

●米ドル/円の日足チャート:DMMFX 米ドル/円は参議院選挙後に、政府の財政対策を好感して円安に転換。今回の永久国債の話でさらに円安が加速。105円台まで上昇

米ドル/円の日足チャート

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バーナンキ氏が永久国債について言及

日銀が量的緩和をいくら実施してもデフレ克服が出来ないため、ついにヘリコプターマネーとして永久国債の話が浮上。今週、バーナンキ氏が来日したのは、この話をした本田悦郎氏が、安倍首相に合わせて、この意見を伝えたいと考えたとの報道。

その中でバーナンキ氏は、日本経済が再びデフレに戻るリスクを指摘。デフレ克服の最も強力な手段として比喩的に「ヘリコプターマネー」に言及し、政府が市場性のない永久国債を発行、これを日銀が直接全額引き受ける手法を挙げた。バーナンキ氏は、選択肢の一つとして述べたもので、今すぐ日銀がやるべきだとは言わなかったという。ブルームバーグ

今、日本の財政は、大幅な赤字に苦しんでおり、その中で、財政政策を出動させなければいけない。選挙を考えると社会保障を削ることはできない。

日本の財政をFXの視点から勉強するといろいろなものが見えてきます。

日本政府と財政の置かれた現状

  • 巨額の政府債務
  • 政府財政、プライマリーバランスの赤字:15年度は16・6兆円の赤字となる見通し
  • 中央銀行の金融政策は効果が薄れた
  • 伊勢志摩サミットでの財政出動を約束

この状態でデフレ克服し、経済成長率を向上させるというのが政府の目標。これは明らかに資金が足りません。

ただでさえ、日銀が実施している量的緩和は、いつか、終了することになりますが、その時に国債を売却すれば買い手が足りなくなり金利が急上昇するかもしれず、そのまま保持していれば、マイナス金利で損失というシナリオにもなってきます。

黒田総裁が手詰まりなのは、FX市場ですでに話が出ています。

2016年7月27日、日本政府は景気対策の資金ねん出のために、50年国債の発行を検討している様子とWSJが報じています。

永久国債のメリットとデメリット

まず、永久国債の概念を調べてみましょう。満期のない国債で、発行者は利子だけを払い続ければ良く、元本を返す必要はありません。

永久国債は、永久債の一種で、償還期限(満期)の定めがない国庫債券(国債)のことをいいます。また、永久債とは、満期がない債券をいい、通常、元本の償還規定がなく、発行体が存続する限り、永久に利子が支払われます。その仕組みは、発行体が望む場合のみ償還が可能である一方、投資家(購入者)は償還を要求できません。Iファイナンス

過去の永久国債事例

1749年以降に英国において発行された「コンソル公債」(Consoles)がある。これは永久年金公債であり、1980年代にサッチャー政権が償還するまで、およそ2世紀半も続いたという信じられない歴史がある。

江戸時代後期の薩摩藩で行われた債務返済の「250年賦」である。 当時の薩摩は500万両という負債を抱えていたとされるが、藩の年貢歳入はわずか14万両前後。大坂の商人資本における金利は約10%、幕府資金を運用する上野寛永寺の貸出(いわゆる大名貸し)金利が5%だから、薩摩の全歳入は利子だけで消えるという状態だった。つまり、この債務は、ほとんど返済不可能impossible to repayといっていい。山田順プライベートサイト

上記、英国の永久国債について更に詳しく大和総研が紹介しています。なんと、2015年7月まで償還が続いたとのこと。

世界で発行が増加する中、他方では英国の永久国債が償還を迎えつつある。英国の永久国債は2014年時点で8銘柄、合計35.7億ポンド(国債残高に占める割合は0.25%)に整理・統合されていた。英国政府は利払い費の軽減を目的として、2014年10月から2015年3月にかけて償還予定を発表し、2015年7月には全ての永久国債が償還される見込みである。驚くべきことにこの中には第一次世界大戦の戦費の借入が含まれ、さらには18世紀の南海バブルの時に作られた債務なども含まれるという。大和総研:世界で増加する永久債の発行

●米ドル/円の月足チャート:DMMFX 2016年7月14日 20:45 米ドル/円は105.622円前後で推移しています。アベノミクスで円安トレンドからの半値押しで、もう一度、円安に戻るのか?

米ドル/円の月足チャート

永久国債のメリット

  • 元本の返済がないことから、財源不足でも発行しやすい
  • 財政政策に活用することで景気対策になる
  • 低金利の元で発行すれば、利払い負担が小さくなる
  • 金額によるがデフレ克服が期待できる
  • 為替相場の円安が期待できる
  • 株高や不動産高が期待できる

永久国債のデメリット

永久国債のメリットを考えるとアベノミクスとデフレ対策にもってこい。ならば、なぜ、これを実施しないのかデメリットを見てみましょう

インフレで通貨の信認がなくなる

  • 為替相場が歯止めの効かない円安に動く可能性がある。
  • 財政規律が崩れて、際限のない国債発行のリスクがある
  • 国債の信認が崩れて、ハイパーインフレになるリスクがある
  • 長期金利が上昇して3から4%になると国債保有者の赤字が膨らみ銀行倒産が起きうる
  • 長期金利が上昇して国の利払い費負担が増加する

為替相場は相対的なものであり、永久国債で日本円が円安になるとは限りません。もし、ユーロや米ドルも同じような緩和策・通貨安誘導を行うならば、日本円の独歩安にはなりにくいでしょう。もし、この政策を取るならば、各国で協調して実施しますから、コントロールの効いたもになる可能性はあります。

まだ、これから、様々な情報が出てきますし、実際に永久国債を発行する可能性は低いでしょう。しかし、インフレや円安への警戒感は必要でしょう。まだ、FXを取引していない方は、これからでも遅くはありません。為替相場とFXを勉強しましょう。

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