2016年7月10日の参議院選挙(第24回参院選)は、自公が過半数を獲得し勝利。民進党が議席を減らす結果に。
与党勝利の選挙結果を受けて、米ドル/円を中心に為替相場は、100.50円を超えて上昇し、100.80前後まで値を伸ばしています。
参院選挙後の為替相場:GMOクリック証券 2016年7月11日 09:35
米ドル/円とユーロ/円の1時間足チャート 選挙結果を受けてやや円安。赤い四角の動きは、7月8日の米雇用統計結果。
第24回参議院選挙の結果
参院選挙前の状況はこちらの記事をご覧ください。
自民党は単独過半数に必要な122議席には惜しくも及ばず。自公は安倍首相の勝敗ラインだった改選過半数の61を上回る。
神奈川選挙区:無所属現職の中西健治氏は、自民党が追加公認。この人の分が自民党にカウントされていない選挙結果速報もあり、その場合は自民党120議席となる。
民進党は、改選議席の47から大きく減らした32議席で敗北。
今回の選挙で大きく株を上げたのは、安倍総理はもちろんのこととして、自民党の小泉進次郎議員。人口が減ってもいいじゃないですか。その中で豊かさを引き継ぎましょうという訴えは住民の心を震わせており、カリスマ性と相まり、将来の首相候補の座を確固にしました。一方、民進党の岡田党首は、敗北もさることながらインタビューの内容等からも株を下げざるを得ません。
憲法改正について
憲法改正に賛成している改憲派は、国会発議に必要な2/3(162議席)を確保。実際の憲法改正は、国民投票を行い過半数の賛成を得ることも必要。おおさか維新や日本のこころを大切にする党も改憲派。
安倍晋三首相は、憲法改正の内容に突っ込むのは避けており、今後、議論して詰めていきたいとのスタンス。もともと、自民党は改憲を党是としており、改憲及び大まかな内容は提示していると述べるにとどまっています。
米ドル/円の日足チャートは、100円や97円が下値のめど
米ドル/円の日足チャート:アイネットFX
100.80円前後は、居心地のいい水準で、このレベルで少し動く可能性はある。下値のメドは英国国民投票の時・米雇用統計時にも割りこんだ100円、100円を割り込んで下落した場合のメドをペンタゴンチャートで見ると97円が予想される。
日本のFXトレーダー、ミセスワタナベ陣営は100円を割り込まない方に賭けて、ロングポジションを持っていると言われている。そして、FX・為替相場のアナリストは、世界経済の不安定さ・米国利上げの遅れから再び100円割れを予想している方が増えています。
海外勢は、参議院選挙の結果より、米ダラスの銃乱射事件・英国とEUを巡る混乱・米大統領選挙などの方を注視しており、この選挙結果を受けて為替相場が大きく円安に動く気配は薄いのではないかと思います。
アベノミクス再点火期待で株価が大きく上昇
●GMOクリック証券 日経平均・NYダウなどが上昇。
参院選挙での与党勝利を受けて、株価は大幅上昇。アベノミクス再点火・財政出動が期待されています。為替相場も円安に動き102.80円前後まで円売りドル買い。