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米FRBの次回利上げシナリオはいつ?2016年6月~9月の確率が高まる。CMEの利上げ確率を見る

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イエレンFRB議長は、米利上げを2016年6月か7月に行うのではないかとの見方が強まっています。前回4月のFOMC議事録から流れが変わりました。

FRBは年内2回の利上げ予定ながら、金融市場は、年1回もしくはゼロ回に傾いており、その乖離についても指摘あり。実際、米ドル/円も過度にドル安円高に傾いていた面があり、FOMC議事録の後に、ドル高円安に戻っていますね。

ただ、利上げでドル高に動きすぎると、米経済鈍化の恐れがあることから、ドル高を抑えつつも利上げをしたいのがFRBの考えではないでしょうか。

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米FRBの利上げはいつ?6月or7月or9月

CMEのFF先物価格から利上げ確率を計算するサイトで確認した米FRBの利上げ確率は以下のようになっています。

現在のFF金利は0.5%ですから、0.5%は現状時で利上げなしシナリオ。2016年6月FOMCの利上げは26.3%とまだ低めの確率。今後の経済指標次第で変化しそう。

CMEの利上げ確率を掲載してくれるCMEFedWatch

6月FOMCシナリオ

7月FOMCは45.5%と5割近くまで利上げ確率が上昇

7月FOMCシナリオ

9月FOMCになると更に確率が上昇

  • 0.75%:45.2%
  • 1.00%:16.9%
  • 1.25%:1.9%

合計64%の利上げ確率

9月FOMC

データの出典元は、CMEFedWatchから、FF金利先物からの利上げ確率計算方法は、MarketHack様が掲載しています。

現状の利上げシナリオとしては7月か9月が有力。データ次第で6月もありえるということでしょうか。いずれにせよ、今秋までに、一度は利上げに動きそうです。

6月FOMCは、6月14日・15日開催ですから、英国のEU離脱に関する国民投票が23日。もし、EU離脱派が多ければ、世界経済に混乱要因がまた一つ加わることになります。利上げしてすぐに経済悪化は避けたいでしょうから、英国世論次第ながら、もう一月だけ様子見する可能性が高いのではないでしょうか。

伊勢志摩サミットにおいて、安倍晋三首相は、世界はリーマンショック前に似ていると発言しており、日本と米国の温度差を感じるところ。日本経済の調子は良くないも米国経済の全体を見れば、そこまで悪くありません。

ハーバード大学でのイエレン議長講演

5月27日のイエレン議長講演では、今後数ヶ月以内の利上げを正当化。為替相場も少し円安に動きました。今後、大きな混乱が起きない限り、利上げは行うでしょう。ドル高が進み過ぎるとリスクオフの円高になる可能性もあり、FXでドル買いを行う場合、行き過ぎたドル高に警戒をすること。

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イエレン議長はハーバード大学での講演で「FRBが時間をかけて緩やかに、かつ慎重に金利を引き上げることは適切だ。今後数カ月に利上げすることがおそらく適切となる」と述べた。ロイター

米国経済は好調を維持

日本、欧州、新興国経済はさえない中、米国経済は比較的好調に推移しています。

そもそも、富める者がどんどん富んでいく格差拡大が事実なら、世界でもっとも富める国である米国が経済的に優位ではないでしょうか。

ドローン・人工知能・ネットショップ・ウェアラブル端末・医薬品と次代を担う先端産業のイノベーションは米国発がほとんど。グーグル・アマゾン・アップル・IBMと最先端企業のほとんどは米国系の多国籍企業。

米国内での格差も拡大しており、その点では、大きな問題を抱えています。しかし、このまま低金利を放置しておけば資産バブルによって、更なる格差拡大を起こしかねません。

経済指標のいくつかは上昇拡大

経済指標

特に、前年比で経済指標を見ると、数字が良くなりつつあります。消費者物価指数と雇用統計の中でも平均時給の前年比を出してみるとプラス水準が継続中。

米雇用統計はFXトレーダーご存じの最重要指標。非農業部門雇用者数と失業率は、良好な数字が続いており、平均時給が上昇するかどうかにFRBはじめ市場関係者が注目。

他のデータはトレーダーズウェブのトレーダーズFXでご確認ください。

●米ドル/円の週足チャート:JFX

米ドル/円の動き

短期的には米利上げ=米ドル高円安。しかし、米ドル/円チャートを見ると2015年12月の米国利上げ辺りをピークに円高に転じています。

原油相場の下落やリスクオフモードなど様々な要因が絡み合って、為替相場は動きますので、FX・外貨預金共に、円安と決めつけてドル買いに転じない方がいいでしょう。

ロイター:米FRB特集

前回、4月の米FOMC議事録をまとめて頂いているサイト。

  • 幾人かの参加者は英国のEU離脱と中国の通貨政策がリスクと認識。
  • 大半の参加者は経済が正当化されるならば、6月利上げの可能性が高いと判断。
  • データが6月利上げを支持するかどうかの見解は様々。
  • 多くの参加者は先行きの下振れリスクを引き続き警戒。

米FOMC声明・議事録まとめ

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