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伊勢志摩サミットで為替相場は円高・円安どちらに動く?大規模財政出動シナリオは実現するのでしょうか。

伊勢志摩サミットが5月26日・27日に開かれ、為替相場にとって重要なFXイベントと認識されています。そこで、FXトレーダーの端くれとしてこのサミットに関する情報を集めて見ました。

米ドル/円は、中長期的な円高トレンド。米国はドル高けん制発言を繰り返しており、それに対して日本は麻生大臣や安倍首相が口先介入で円高をストップさせています。

●米ドル/円の月足チャート:アイネットFX 2016年5月13日終値

月足チャート

チャートパターン・MACDともに下落トレンドを描き108円台で推移。110円が目先の天井。


伊勢志摩サミットを巡って財政出動をドイツに要請!

アベノミクスが鈍化し、世界経済がデフレと景気後退に苦しんでいる中、伊勢志摩サミットでは、先進国が一体化しての財政出動が期待されています。

ECB・日銀が頑張って金融政策=緩和を推し進めても、実態経済には影響せず・デフレも食い止められないのではというのが世の中の動き。そこで、金融政策に加えて財政出動で需要を刺激しようと考えました。ところが、日本は財政出動に前向きも米国はオバマ政権末期で動けず、ドイツは財政規律を盾に動かない。

安倍首相がメルケル首相に対して財政出動を要請して、伊勢志摩サミットでの合意発表を目指すも不調に終わった様子。

だが、メルケル首相から「賛同する」という回答を引き出すことができなかった。それどころか、中央銀行の金融政策、政府の機動的な財政出動と構造改革の3つの包括的対応の必要性を説かれたのである。

メルケル首相は次のように語った。

「私たちは経済・金融危機から学んだことがある。だから私たちはEU経済域内で一貫した、協調した形で次なるステップに向かうべきだ。私としては構造改革の必要性と、そしてもちろんECB(欧州中央銀行)の金融政策に影響を受けるわけで、日銀とECBの協力(問題)もあると思う。それから財政出動の問題がある。従って、この3つ(の包括的対応)が必要である」週刊現代

ECBが行っている緩和やマイナス金利に対して、常に反対しているのもドイツ。ドイツは通貨・放漫財政の番人なのか世界経済危機に我関せずと背をそむける孤高の金持ちなのかは後世にならないと分かりません。

訪日したクルーグマン教授もドイツ説得に対しては懐疑的。オフレコ発言が漏れたためちょっとした問題になっていましたね。

ドイツは、まったく別の知的宇宙に住んでおり、難しい。

オフレコですが、ドイツを訪問して、財政出動のための政策について説得する。(ドイツは財政支出余地が大きいはず)そのためにいいアイデアは?

なかなか難しい。メルケル首相は有能だが他の問題に気を取られている。ポール・クルーグマンの日本化した世界

そのため、日本政府が目指していた10兆円規模の大型財政支出が実現するかは不透明になってしまいました。アベノミクスの三本の矢は、黒田日銀の金融緩和こそ実現しているものの、残りの二本の矢である財政政策・成長戦略と構造改革はなかなか上手く行っていません。日本に限らず、世界的に財政&構造改革は難しいので、金融政策だけが突出しているのが、今の先進国のありよう。

安倍晋三首相は、26、27日に開催する伊勢志摩サミットで主要国に財政出動での政策協調を呼びかけ、自国の目玉政策として子育て・介護を中心にした「一億総活躍プラン」を打ち出す方針だ。ダイヤモンド

サミット前の5月18日に公表予定のGDP速報が大幅なマイナスなど予想以上に悪かった場合は、またまた軍師黒田を頼りにするかもしれません。6月の日銀金融政策決定会合を前にして緊急追加緩和の噂も。

ただ、FXトレーダーはご存じの通り、追加緩和も金融緩和もネタ切れ・玉切れで青息吐息。前回の金融政策決定会合は、ブルームバーグの事前ニュースに振り回された感がありますが、ドラギ&黒田の力には大いなる陰りが出ており追加緩和に飽きている状態。

●米ドル/円の日足チャート:アイネットFX

日足チャート

円高トレンドから直近はやや円安に動いている状態。ペンタゴンチャートでは5月17日がトレンド転換の可能性がある重要日。

通貨安競争の回避=米ドル高回避

ルー米財務長官はこのところ、通貨安競争回避を強調して、米ドルの単独高を牽制。他国経済が鈍化している中、米国だけ好調&利上げで進んだ米ドル高。ただ、高くなりすぎた米ドル高により景気鈍化の兆しが見えてきました。

そのため、これ以上の米ドル高は避けたいと通貨安競争回避を強調しています。米国財務省の為替報告書でも指摘されていますね。

同時に、「他の国が競争的な通貨切り下げに動いた場合、連鎖反応が引き起こされるため、米国はG7、および20カ国・地域(G20)参加国・地域が示したコミットメントを順守するよう各国に呼びかけた」と述べた。ロイター

伊勢志摩サミットを巡る為替相場予想:FXトレーダーやアナリスト達

一方で為替介入をしながら、他方で為替安競争は慎むべきだなんて言っても、全く説得力を欠くからです。その介入が、過度の円高を回避するためのものであったとしてもです。

伊勢志摩サミット閉会まで為替介入はない

ドイツ経済の好調は、周辺国を犠牲にしたユーロ安が原因との指摘は根強い。欧州各国に加えて日米を加えたドイツ説得は成功するのでしょうか。

ドイツがこれほど外需を取り込めている背景の1つに、周縁国の弱さを映じて安くなった通貨ユーロの存在があることは今さら言うまでもない。2年前のコラム「ユーロ圏の日本化が招く欧米貿易摩擦」でも議論したように、筆者は、このドイツにまつわる「永遠の割安通貨」問題がいつか必ず欧米貿易摩擦に発展すると警戒してきた。伊勢志摩合意へ最大の難所はドイツ説得

サミットが成功して財政出動&追加緩和が実施されれれば円安、失敗して投資家のリスクオフが強まれば円高という大手FX会社のマネースクウェアが出している意見。

サミットの成功によって、アベノミクスはモメンタムを取り戻すでしょう。今年に入ってからの円高が経済政策の行き詰まりを突いた、仕掛け的な円買いだったとすれば、その流れが逆転するかもしれません。世界的に株価が上昇して投資家のリスクオン(選好)が強まると判断されれば、円安に向かいそうです。マネースクウェア

先進国だけでなく、新興国の危機は深刻。オリンピック開催のブラジル、原油安で経済危機のベネズエラ、景気後退の中国、そしてインドの不良債権問題が浮上。ドル高は、こうした新興国からの資金引上げやドル建て債務を増やす効果がある。

インドの不良債権問題は金融機関が認めてきた水準よりずっと深刻で、銀行の収益を一段と圧迫している。同国のディストレスト(破綻)資産はニュージーランドの経済規模1700億ドルを上回るとの厳しい見方もある。ロイター

もっとも理想的なシナリオ。大型予算&消費税増税延期&追加緩和だと110円台の円安の可能性! ただ、以前のアベノミクスレベルの急激な円安路線は米国や新興国の事情を考えると難しいと思います。

「5月下旬の伊勢志摩サミット前後で大規模な補正予算と消費増税延期が発表されれば、日本経済の回復期待が高まる。また米利上げも年内に最低1回は予想されるため、ドル高円安も追い風となる」(第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏)
「そこに日銀の追加緩和が加わり3点セットになれば、110円台への円安に戻ることは十分考えられ、日経平均にはプラスに働く」(みんかぶマガジン社・日本株情報配信部・編集長の冨田康夫氏)ヤフー

ドイツを含めた全面的な財政出動は難しそうですね。ただ、安倍首相も伊勢志摩サミットで成功をおさめたいでしょうし、日本・米国・カナダなどで可能な限りの文言を盛り込むのではないでしょうか。日本はある程度の規模で財政出動や追加緩和を実施するのではと思います。

伊勢志摩サミット公式サイト

伊勢志摩サミット記念でのお酒や伊勢海老もアマゾンで売っているんですね。商魂たくましい。

●動画で分かる伊勢志摩サミット

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