日銀は4月28日の金融政策決定会合で現状維持。何らかの追加緩和を実施するだろうと見られていただけに、為替相場は怒涛の円高に動く結果となりました。
日銀の金融政策決定会合前は111円台の後半⇒現状維持のニュースで109円割れと一気に円高。これはびっくり。
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2016年4月の日銀金融政策決定会合
- 質・量とも金融政策を現状維持
- 熊本地震への復興支援として、被災地金融機関支援オペを実施(貸付総額3000億円、無利息、残高の2倍の金額をマクロ加算残高に加算)
- 景気は緩やかな回復を続けている。
- 消費者物価の前年比は、当面0%程度で推移。2%に向けて上昇していく。
- 消費者物価の前年比が2%程度に達する時期は2017年度中になると見込まれる
- 成長率・物価見通しは下振れ。
日本経済の見通しは全体的に下方修正
実質GDP | 消費者物価指数 (除く生鮮食品) |
消費税率引き上げの影響を除く | |
2015年度 |
+0.7(+1.1) |
0.0(+0.1) |
0.0
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|
2016年度 |
+1.2(+1.5) |
+0.5(+0.8) |
+0.5 |
2017年度 |
+0.1(+0.3) |
+2.7(+2.8) |
+1.7(+1.8) |
2018年度 |
+1.0 |
+1.9 |
+1.9 |
2015~2018年度の政策委員の大勢見通し
政策委員見通しの中央値、( )内は2016年1月時点での見通し
●米ドル/円の1時間足チャート:DMMFX
米ドル/円は一時的に109円割れ。日銀の貸出しにマイナス金利適用ニュース時より円高に進む。結局、日銀追加緩和期待分が一瞬にして剥げ落ちた形。ブルームバーグのニュースは何だったのでしょう。
それも日銀のせいにされているのは少し気の毒な気もしますが、何とか荒れないようにする方法はなかつたのでしょうか?