FXのチャートにポジションと注文を表示させると、ストップロスオーダーや利食いポイントが分かり易くなります。新規エントリーするタイミングと合わせて、決済をどのタイミングで行うかがFXトレーダーの悩みの種。
チャート上に、注文やポジションを表示させて、トレンドラインやサポートラインと組み合わせれば、ストップロスを置きやすくなります。一目均衡表やフィボナッチもおすすめの分析ツール。
それでは、実際に、FXチャート上にポジション&注文を出してみましょう。DMMFXを例に具体的な方法をお知らせします。
DMMFXで、チャート上にポジションと注文を表示してみる
まず、チャートを表示します。メニューの右端にある【表示】をクリックしましょう。チャート上に表示できる情報一覧が出てきますので、【注文ライン】【ポジションサマリライン】にチェック
すると、チャート上に、保有しているポジションのサマリと注文が為替レートとして表示されます。ポジションは一つ一つではなく合計値(サマリ)として表示。
●米ドル/円の1時間足チャート:クリックで拡大
あわせて、チャート上に、フィボナッチリトレースメントを表示しているため、どこが為替相場のサポートやレジスタンスになりやすいか判断。
注文の変更方法
ここでは、米ドル/円の売りポジションを5万ドル保有。
- 約定レート:112.179
- 利食い指値:111.930 円高で利益(想定損益:12450円)
- ストップロス逆指値:112.430 円安で損失 (想定損益:-12550円)
この状態で設定中。
しかし、これでは、利食いのオーダーがフィボナッチリトレースメント(サポートライン)の下に位置していて不利なので注文を変更します。
※サポートラインまで下がらずに跳ね返される可能性が高く、かつ割り込むと更に下がる可能性が高いので、利食いを入れるには不利なポイント。
●チャート上で、変更したい注文をクリックすると注文変更入力画面が開きます。ここで、決済注文レートの変更や取り消し・有効期限の変更ができます。
●注文変更完了後:サポートラインの112.017円より手前の位置に注文を置きなおしました。
事例その2:米ドル/円の買いポジション
米ドル/円の30分足、今度は買いポジションを持ってみました。
- 約定レート(5万米ドル):112.224
- 利食い指値:112.490 円安で利益
- ストップロス逆指値:111.950 円高で損失
チャート上にフィボナッチリトレースメントを表示。横這いのレンジ相場ですからトレンドラインは横向きに存在=フィボナッチとほぼ同一。
ストップロスは、サポートラインの112.017円より下方に位置するように設定。利食いは、フイボナッチの23.6%である112.438円かキリのいい数字の112.50円のどちらかに置きたいところ。ここでは112.50円の手前112.490円に設定。
チャート上にポジション&注文を表示すると、どこまで為替相場が動けば決済注文が成立するか分かり易くなります。決済するポイントはチャート上で意味のあるポイントに置きたいですよね。適当に置くストップロスよりテクニカル上のポイントに置く方が、利益を得られる確率は高まるでしょう。
DMMFXに限らず、ほとんどのFX会社のチャートには、この機能が備わっていますので、ぜひお試しください。