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イエレンFRB議長は世界経済リスクを配慮しハト派へと傾く:2016年3月のFOMC結果

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FXトレーダー注目のFOMCが終りましたが、大きなサプライズは無し。FRBは2015年12月の年4回利上げから年2回利上げへと後退。世界経済の抱えるリスクに配慮した内容で、世界的に株価は上昇。

●米ドル/円の日足チャート

米ドル円チャート

DMMFX

2016年3月のFOMCを受けて円高に動く。とはいえ、レンジ相場を抜けるものではなく、111円~115円のレンジ相場。更に幅の狭いレンジでは、112円~115円のレンジ。FXにとっては、安値で買い高値で売るレンジトレードが引き続きおすすめ。

今回は、カンザスシティー連銀のジョージ総裁だけが0.25ポイントの利上げを主張しFOMCで反対票。

今後は、FRBが年2回利上げを実施することを前提として、金融市場は動いていくことになります。いつもの経済指標次第(データ)ですが、利上げが行われる可能性があるのは6月のFOMC。

政策決定当局者が示した四半期予測によると、2016年末時点のFF金利誘導目標は中央値で0.875%と、年内2回の利上げを示唆した。昨年12月時点の予測では4回の利上げが示唆されていた。

2017年末時点のFF金利予想は中央値で1.875%となった。前回12月の予測では2.375%だった。18年末の予想は3%と、12月予想の3.25%から下方修正された。長期予想も3.25%(12月予測は3.5%)に引き下げられた。

インフレ率については2017年が1.9%、18年が2%とし、目標の2%に戻る予想時期を維持した。一方、今年のインフレ率予想を1.2%と、前回の1.6%から下方修正した。ブルームバーグ

2016年3月のイエレン議長会見内容まとめ

FOMC後のイエレン議長会見要旨をまとめました。

  • FRBはマイナス金利を検討せず:経済改善&インフレ率は上向き傾向にある
  • 経済指標次第で、毎回の会合で利上げの可能性あり
  • 賃金:労働情勢が改善しているのに賃金上昇が弱い。労働市場に緩みがある。今後の賃金は幾分上昇すると予想
  • リスク:リスクは減るも引き続き存在
  • 原油安の消費支出に対する影響:まだ結論は出せない。現在の水準で、米国の平均的な家計は、年約1,000ドルの恩恵がある。しかし、消費はそれほど強くない
  • 原油安:掘削活動は大幅低下。投資減少とエネルギー部門の大幅人員削減が起きている
  • 原油価格とインフレ:原油価格が50ドルに上昇すれば、コアインフレ見通しの上昇・2%の目標達成にかかる時間の短縮になるかもしれない
  • インフレのオーバーシュート:インフレ目標は2%、多少のオーバーシュートは自然に起こる。もちろん意図的にはしない。声明ではインフレがここ数か月上向いたことを指摘
  • 後手に回りたくない:インフレが行き過ぎた結果、後手にまわって政策を引き締める必要に迫られないようにしたい。金融市場の変動は増加した後に落ち着き、海外経済の成長ペースは多少弱まっている。しかし、こうした要因は基本見通しを大きく変えるものではない。
  • 金利見通し:金利見通しを2015年12月からやや引き下げる公算が大きい
  • FOMCの決定:海外からのリスクにもかかわらず労働市場が引き続き力強さをましていることを検証することが可能。FF金利の緩やかな上昇しかできない形で経済状況が進むと予想。
  • インフレ率:個人消費支出価格に基づく総合インフレ率は、1月までの1年間に1.25%上昇した。エネルギー価格急落の影響が弱まったことが背景。エネルギー価格下落やドル高は総合インフレ率を押し上げる可能性がある。インフレ率は今後2~3年で2%に仮想すると予想。

イエレンFRB議長の会見要旨:ロイター

FOMCの結果として、市場は、ハト派=金融緩和(利上げ消極的)方向と受け取った模様。米ドル安ユーロ高・円高で金融市場は反応。金や原油・株価も全体的に上昇傾向。金融市場が回復しつつある中で、かなり市場に配慮した結果だと素直に受け取られています。

●NYダウ株価週足:2016年1月の世界同時株安を乗り越えて17000ドル台を回復し高値圏にあるNYダウ。チャートの形的には急落の可能性を常に残しているが、以前の高値を上回ることができるだろうか。

NYダウの株価

DMMCFD

●日経225週足チャート:NYダウに比べると戻りは弱い。ここからが正念場。

日経225株価

DMMCFD

●金&原油週足チャート:原油は産油国の生産量調整の話し合い等を受けて、緩やかながら上昇。金は、世界的な金融緩和・マイナス金利傾向で上昇トレンド。

金&原油価格チャート

GMOクリック証券のFXネオ

●S&Pケース・シラー・全米住宅価格指数:指数としてはサブプライム・リーマン時に迫りつつある。中長期的なインフレの流れをトレンドとして考えると、まだ順調に推移していると言えます。しかし、他の市場がデフレにある中、株価・不動産のみが上昇していることが、米国をはじめ世界各地で格差を広げている要因ではないでしょうか。

その点をふまえて、FRBのイエレン議長は、世界経済の弱さよりも米国の資産バブルや格差・労働問題を重視し利上げ方向に舵を切る可能性はあります。副作用を恐れずに資産バブルでデフレ退治を実施するか否か。

一方で、中国はじめ新興国のデフレが米国にも波及してくれば、年内利上げどころか緩和へと逆戻りシナリオも出てきています。

S&Pケースシラー

出典:S&Pダウジョーンズ

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