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  1. 為替を動かす変動要因
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IMFの国際収支統計マニュアルの見直しと金融収支の推移

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経常収支は、為替の変動要因の重要ポイント。しかし、経常収支に入らない資本収支額も増えているので大きな変化がないか見ておくのもあり。ちなみに2014年1月から国際収支統計が見直されており、資本収支自体の言葉は無くなった。

資本収支は日本と海外のお金のやり取り。グローバル経済化により、日本の企業が海外投資を行うことやその逆が増えている。国際的な為替取引は貿易規模を上回るレベル。個人のFXトレードはもちろん企業・金融機関の外為・証券投資の規模は拡大。

国際収支統計の見直し

2014年1月から統計は変更。理由はIMFの国際収支マニュアルが変更になったため。これにより、従来の資本収支がなくなり、金融収支と資本移転等収支の二つに分割。ヘッジファンド・金融機関などの投機資金を把握したいとの意向あり。


主な変更点は次の通り

1.大項目が「経常収支」、「資本収支」の2本立てから、「資本収支」から「その他資本収支」を切り離してあらたに「資本移転等収支」とし、「経常収支」、「資本移転等収支」、「金融収支」の3本立てと変更された。それに伴い、資本収支の項目は廃止された。
2.従来の「所得収支」が「第一次所得収支」と名称変更された。
3.従来の「経常移転収支」が「第二次所得収支」と名称変更された。
4.従来の「投資収支」と「外貨準備増減」を統合して、新たに「金融収支」を新設した。なお、金融収支は資産の増加を+、減少を-と表示するよう変更したため、従来、マイナス表示されていた資金流出(対外投資)がプラス表示(つまり、資産増加)とされ、プラス表示されていた資金流入(対内投資)がマイナス表示されることとなった。
5.従来、経常収支+資本収支+外貨準備増減+誤差脱漏 =0 だったものが、経常収支+資本移転等収支-金融収支+誤差脱漏=0と変更になった。

そのほか、
・証券投資の下位項目として「投資ファンド持分」の項目を新設
・特許権、著作権売買の取り扱いを、それまでの「その他資本収支」から、「サービス収支」の項目に計上鞍替えをおこなう

国際収支表の見方

資本移転収支と金融収支について言葉の意味を見てみましょう。資本移転等収支は、インフラ整備等に関わる無償援助などが該当。金融収支はそのものズバリの投資金額。

●資本移転等収支:対価の受領を伴わない固定資産の提供、債務免除のほか、非生産・非金融資産の取得処分等の収支状況を示す。

●金融収支:直接投資、証券投資、金融派生商品、その他投資及び外貨準備の合計。金融資産にかかる居住者と非居住者間の債権・債務の移動を伴う取引の収支状況を示す。

財務省:用語の解説

資本移転等・金融収支の推移

日本の推移を見ると基本的に赤字。各国へ行う援助額が大きいことを示す。

資本移転等収支

金融収支は基本的に黒字状態。

 

金融収支の推移

出典:財務省:国際収支の推移

金融収支は、貿易収支などの額にも左右。国際収支は複式簿記により、常にプラスマイナスゼロ。

国際収支=経常収支+資本移転等収支-金融収支+外貨準備増減=0

例3:日本政府が途上国向け円借款を債務免除する場合には、債務免除に伴う対外資産の減少が金融収支の赤字として記録されると同時に、資本移転等収支が同額の赤字として計上される。この場合も、金融収支の赤字にマイナス1が掛けられて資本移転等収支と合計されるため、合計額はゼロとなる。

さらに誤差脱漏の値は、次の式の合計がゼロになるように決められる。

経常収支 + 資本移転等収支 - 金融収支 + 誤差脱漏 = 0

日本経済研究センター

ややこしいですよね。FXトレードを行うに当り、ここまで細かく理解する必要はないと思います。金融市場でもこの辺りの理解がないまま個別のニュースで為替レートが動くことがありますから。国際収支は最終的にゼロということや貿易収支だけで為替レートは動く訳ではないなどを覚えておきましょう。国際的な実需に関するお金の動きは長期的な為替変動要因として重要。外貨預金や長期運用を行う方は、お金の流れがどのように動いているかを考えて運用にチャレンジしましょう。

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