米国最大手の外為ブローカーのFXCMは、日本法人のFXCMジャパン証券を楽天証券に売却することを決定。米国のFX会社の中で、日本進出がゲインキャピタルと並び最も早かった会社の一つ。
次々に、撤退する外資系の中で、最も規模が大きく顧客基盤も厚かったのですが、ついに売却。約74億円ですからいいお値段です。米国のFXCM本体もスイスフランショックで大きな損失を被り(約261億円の不足)、資金を捻出する必要もあったのかもしれません。
FXCMジャパン証券の楽天証券への売却合意
ブルームバーグの記事によると以下の状況
(ブルームバーグ):リテール顧客向け外為ブローカーで米最大手のFXCMは、FXCMジャパン証券を楽天証券に約6200万ドル(約74億円)で売却することで合意した。
売却は4月1日に完了し、最終的な価格はFXCMジャパンの3月31日時点のバランスシートに基づくと、FXCMが25日発表した。ブルームバーグ
FXCMジャパン証券の公式発表によると、連結子会社として、サービス終了や変更をするのではなく、このまま運営を続けるとのこと。
本日、平成27年4月1日付で楽天証券株式会社によるFXCMジャパン証券株式会社の全株式取得が公表されました。FXCMジャパン証券は楽天証券株式会社の子会社となる予定でございますが、お客様へのサービス・取引システム等に一切変更はなく、弊社はこれまで通り営業を続けてまいります。FXCMジャパン証券
FXCMのシステムは、世界的に評価が高く、欧米・アジアで多くの顧客を持っています。それこそ、世界のFX会社の魁として、あらゆるサービスを提供してきた会社。1万ドル・1000ドルと取引単位の小口化・手数料の無料化とスプレッド縮小・マネージドアカウントの提供。
日本国内でもGCIキャピタルとの提携でFX業界の立ち上げに尽力。日本の会社もスワップポイントナンバーワンとして有名だったフォーランドオンラインを買収するなど積極的な活動を見せていました。情報提供にも力を入れており、DailyFX Japan は、外国為替(FX)の情報をマーケットのプロがリアルタイムで配信するとして人気。
FXCM社が作り上げた為替情報提供やコミュニティは貴重ですから、サービスは続けて欲しいものです。初心者の方も相場を勉強するのに重宝します。
楽天証券のFXはサービススタートが遅かったため、顧客基盤強化に繋がることでしょう。