短期売買と長期投資は売買に対する考え方やコツがまったく違う。長期投資でこそ生かせる手法、それぞれのリスク許容度、取引金額の大きさ、などトレードの基本となる部分に差があります。
そのため、自分が短期売買を狙うのか長期投資を狙うのかで、トレード手法や考え方を変更して売買に望まなければいけません。
長期投資のコツとポイント
FXの長期投資は、できるだけ損切りせずに長期間保有することを目的としたトレードが基本。
- レバレッジは1~数倍
- 長期保有時は為替変動よりも金利差収益を優先。そのためにレバレッジはできるだけ少なく。
- 取引金額は少なく
- 取引金額を少なくして、ローリスクローリターンを狙いましょう。
- 損切りはできるだけしない
- 低レバレッジ&少額取引の理由は、損切りをしなくて済むように。長期保有すればするほど有利になります。
- スワップポイント=金利重視
- 金利差を貰えるスワップポイントは長期投資の重要ポイント。豪ドルやNZドルなどが狙い目。
- 安く買い高く売る
- 週足や月足の長期チャートを確認して安値圏で買い高値圏で売る売買方法が有効。
●GMOクリック証券の豪ドル/円・NZドル/円チャート:2015年2月16日
長期投資は長い期間のチャートを見て安値圏で購入するのがポイント。
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中長期投資は、短期売買と異なり、できるだけ長期保有することを前提にトレード戦略を考えましょう。目先の値下がりや値上がりに一喜一憂するよりも買ったら数年間保有し続ける位の気持ちで売買した方が上手く行きます。
そのためには、取引コスト=スプレッドの安さよりも高いスワップポイントを貰える通貨で売買する方が有利。長期保有でスワップポイントがマイナスだと心理的にも苦しくなる。長期保有していれば、多少の為替差損はスワップポイントの収益がカバーしてくれます。
米国の投資家「ウォーレン・バフェット氏」のセオリー・コツは以下の通り。
- 優良企業の株を安く買ったら売らない
- 暴落して安値になった株が狙い目
- 良く分からない分野には手を出さない
短期売買のコツとポイント
投資の王道は長期保有。さわかみファンドの澤上氏やバフェット氏は言うまでもなく。保有資産が多くて長期保有できれば言うことはありません。
しかし、投資に興味はあるものの資産は多くないという方は、レバレッジを掛けて短期売買を狙うのも一つの方法。注意すべき点は、長期投資とまったく考え方が違うこと。同じスタイルで臨めば大敗してしまいます。
短期投資のコツはレバレッジやストップロスなど売買テクニック重視。
- レバレッジ必須
- デイトレードでレバレッジなしだと利益がほとんど出ません。レバレッジは必須
- ストップロスや損切りは不可欠
- 保有資金に対して取引量が大きい分だけリスク管理が重要
- テクニカル分析が重要
- ほとんどテクニカルを使わなくても良い短期売買に対して、短期売買には重要
デイトレードやスキャルピングといった短期売買は、値幅を考えるとレバレッジを大きくしなければ儲かりません。米ドル/円の変動幅は一日に約1円。
1万ドル取引で1円を丸々取れてようやく1万円の利益。損失を出す日もあるでしょうし、そうそう利益ばかりで終れません。
短期売買で利益を得る方法
- 1日の天井と底を的確に当てる
- 売買を繰り返して細かい利益を積み上げる=スキャルピング
- レバレッジを使って取引量を大きくする
上記の3つが主な方法。とはいっても1番は難しいので2番か3番を利用することに。
●SBIFXトレードの15分足チャート
トレンド系テクニカル分析とオシレーター系を組み合わせて活用。上記チャートは、パラボリックとRSIを表示。
安値で買い高値で売るを繰り返して数十銭から数円の値幅で利益を出していく。100戦100勝を目指すのではなく、プロ野球のリーグ戦のように勝率6割やトータル利幅でのプラスを目指す。
ポジションが大きいだけに、トレーダー自身が眠りにつく夜間や週末などは、ポジションを決済しておくかストップロスを設定し、リスク管理を徹底する。
短期売買で損をするパターン
- 損切りが多く利幅が少ない
- 取引量が大きすぎる
- 売買回数が多すぎて手数料(スプレッド)負け&意味のないトレードになる。
いかがでしょうか?長期投資と短期投資の違いそして売買のコツを掴めたら幸いです。
デイトレードなど短期売買を目指す場合、チャートが使いやすくてスプレッドの狭いFX会社がおすすめ。トレードスタイル別おすすめ会社を参考にお選びください。