トレーダーのニーズに合わせて開発が進むFXトレーディングシステム。マネックス証券提供の「tradable(トレーダブル)」は、世界中で買い月が行われるアプリを利用できるツール。
元々は、2012年に設立されたデンマークのトレーダブル社が開発したシステムをマネックスがライセンス契約。デンマークといえば北欧家具のデザインなどで有名。FXトレーダーならば、サクソバンクの名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
トレーダブルはアプリを自在に利用可能
通常のFX取引ツールと大きく違う点が、自由に取引ツールを作成できること。
今までの取引ツールもチャート画面や為替レートのレイアウトを自由に変更できましたが、それを更に進化させたイメージがトレーダブル。
自分好みのアプリを購入して設定していくスタイル。
建玉一覧や注文画面などはマネックスアカウントともに標準装備済み。アプリは有料・無料と様々なツールが揃う。世界中のトレーダーが開発した有用なツールは有料課金が多い。
ただし、FXトレードに最低限必要となる口座管理やチャートなど基本的なツールは無料アプリが用意されています。
例えば、スタイルの異なる無料チャートを二つ表示。
●上はSimple Chart、下はそのままチャートの名前でアプリに入っている。
アプリのカテゴリーは、以下の9つ。
- アカウント情報
- 自動売買
- 教育
- マーケット情報
- ニュース
- 取引・注文
- SNS
- チャート
- その他
カテゴリーによっては、まだ一つもアプリが無いものもあるので、今後の開発スピードに期待。
マネックス証券のヤニック社長インタビュー
マネックスの松本大社長がトレーダブルのヤニック社長のお気に入りアプリをインタビュー。アプリ開発者は400人以上で200個以上が用意されています。
Jannickさんが一番好きなアプリを紹介していただけませんか?
Jannick:もちろんです。実は2つあります。まずはTrader’s Escapeを紹介します。Trader’s Escapeはすごく分かりやすい方法で、投資家のリスクを管理するアプリですが、昔ながらの仕組みを使ったトレーディングツールで、ポジションごとに指値注文や逆指値注文を入れてリスク管理をしています。
【スポンサーリンク】Trader’s Escapeでは、ポジション全体のリスク管理を簡単にできます。例えば、画面左下の未確定損失の欄に、30,000と入力すると、保有している全ポジションの合計評価損益が、3万円以上の損になると、自動で全決済注文を発注します。逆に利益を確定することもできます。例えば、画面右下の未確定利益の欄に40,000と入力すると、全ポジションの合計評価損益が4万円以上の益になると、自動で全決済注文を発注します。FXの初心者でも、簡単にポジション全体のリスク管理ができますので、是非皆さんにも活用していただきたいです。
もう1つのアプリはMachine Gunです。これは時間加重平均価格(TWAP)で注文できるアプリです。FXのトレーダーが、よく困っているのは発注時間のリスクです。Machine Gunというアプリは指定した経過時間の間隔で、総注文数量を指定した注文数に分けて注文するアプリですので、発注時間の差による価格の変化を、発注時間を均等に分ける事で約定価格を平均化し、特定の時間の価格変動リスクを減らして注文ができるアプリです。
マネックス証券特別対談:2014年12月17日(水)の対談
新しいサービスですから、まだアプリ開発自体は追いついていません。特に日本語バージョンはまだ不足している印象。
しかし、アイフォンの登場からアンドロイド端末含めて、現在のアプリ市場が活性化していくまでの時間を考えれば、今後が楽しみな取引ツール。実際に世界中のトレーダーやFX会社が注目しているツール。
その汎用性の高さはメタトレーダーが登場た時以来。もしかしたら世界のFX取引ツールはトレーダブルが一定のシェアを占めるかもしれませんね。その鍵を握るのは魅力的なアプリ開発ができるかどうか。スマートフォンでアプリの魅力にはまったユーザーにもってこいのプラットフォームになりそう。
マネックス証券が発表しているように、トレーダブル社は、2012年11月にロンドンで開催されたグローバルなFX関連カンファレンス「Forex Magnates Summit 2012」において、「最も革新的な金融商品賞(Most Innovative Financial Product)」を受賞するなど高い評価を得ている。
■ トレーダブル社
本社:デンマーク、コペンハーゲン
代表者:Jannick Malling(ヤニック・マーリン)社長
設立年:2012年1月
主な事業内容:FX取引プラットフォームやアプリの開発
URL :http://tradable.com/
トレーダブルを利用する場合は、提供するFX会社の商品設計で取引することになります。マネックス証券のトレーダブルだとスプレッドやスワップポイントの値はマネックスFXの商品概要。
この辺りの考え方はメタトレーダーと同じです。