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スイスフランショック・対ユーロ上限撤廃で歴史的な為替相場の動きが起きる

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ただ、驚きました。サプライズのスイス中銀の上限撤廃。後付として考えればいつまで続くのだろうか?という認識や、中銀の金保有と絡んで国民投票が行われたりもありましたが衝撃です。

スイス中銀は、スイスフランの対ユーロ上限を撤廃

スイス国立銀行(中央銀行)は2015年1月15日、2011年9月6日から実施してきたスイスフランの対ユーロ上限、1ユーロ=1.20フランを廃止すると発表した。

スイス中銀のジョルダン総裁は、1.20フランの維持は持続不可能と説明。現在の為替レートはスイス・フランが過大評価されているとも話す。

同時に中銀預金金利をマイナス0.25%からマイナス0.75%に引き下げ。

ダンディーヌ副総裁は1月12日に、フラン上限維持は、今後も主要な金融政策手段との認識を示したところで、完全にサプライズとなった。スイスフランは一気に30%近く急騰し通貨高による輸出悪化懸念からスイス株は急落。

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●ユーロ/スイスフラン30分足チャート:1600pipと歴史的なスイスフラン高に。

ユーロスイスフランは急騰

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一週間後に開催される欧州中央銀行理事会で、量的緩和が発表されるとの見方が強まっている。もし、そうなれば、スイス中銀は上限維持のために市場介入を継続的に行う必要が出てくる可能性があった。今回の措置はそのリスクを回避した行動といえる。

中銀は「この例外的、かつ一時的な措置は、スイス経済を深刻な打撃から守った。スイスフランは依然として高水準だが、上限導入以来、過大評価は是正された」との声明を発表。

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スウォッチのニック・ハイエック最高経営責任者は、中銀の決定は「スイスの輸出や観光産業、最終的には経済全体への津波になる」と述べ、経済に打撃が及ぶとの懸念を示した。

FRB・日銀とも同じですが、例外的な金融政策を実施している時はまだしも、その終了時に大きな問題が生じ得る典型的な例。

スイス・フランショックで口座残高がマイナスの事例も

スイスフラン円を取引していたFXトレーダーは少ないと思いますが、上限維持を信じてスイスフランを売り持ちしていた投資家は、瞬間的な動きに対応できる訳がなくロスカットもしくは追加証拠金の可能性も。

●naverまとめ:スイスフランFXで阿鼻叫喚、口座残高がマイナスの事例も

スイス中銀の公式サイト:金融政策

このスイス・フランショックが起きたために、他通貨においてもリスクオフの動き。円も全面的に買われる展開。

2014年11月にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言:「正常化の過程で金融のボラティリティがいくらか高まる恐れがある」との言葉は、今後の金融正常化実施に向けて同じような事象が起こりえることを示唆。

スイスフランの相場変動に係るロスカツト等未収金発生状況(2015年1月15日)

顧客区分 発生件数 発生金額
個人 1,137 1,948
法人 92 1,440
合計 1,229 3,388

データは、金融先物取引業協会:金額は(百万円)、単位未満切り捨て

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