FX会社をスペックで選ぶときの重要基準の一つがスプレッド。この値が狭い程、取引コストが安くなる。そのため自社で口座開設と取引してもらおうと狭くなっています。
ただし、広告で表示されている基準となるスプレッドが実際に提示された割合を示す数値が配信率。
●SBIFXトレードのドル/円取引レート
業界でもナンバーワンの狭さで人気の会社。米ドル/円の1万ドル取引を行う時にスプレッドは【0.27銭】(2014年11月9日)
買うと同時に売った場合は、同値では売れず、1単位あたり0.27銭だけ顧客は損をすることになります。1万通貨の取引をすると0.27銭=0.0027円×10000通貨単位=【27円】だけ取引コストがかかるという意味。
FX会社のスプレッドと配信率
為替市場の動きがあまり無いときは、基準スプレッドで売値と買値は提示されてトレード可能。
ところが、米国の雇用統計など重要な経済指標の時は、市場の流動性が減りスプレッドが広がります。【米国雇用統計で拡大した例】
原則固定スプレッドであって、いつも0.27銭や0.4銭といった狭いレートで取引できるわけではありません。特に指値注文や逆指値注文を出している方は要注意。この固定で配信されるスプレッドの割合を配信率と呼びます。
実際の配信率はどのくらいか?
日本の大手FX会社は、激しい競争の中で戦っています。そのため、スプレッドが急拡大する場面は1日24時間の中でそうそうありません。
配信率は99%以上の割合。海外FX業者と比較して日本の会社はスプレッド・スワップポイント・取引システムの操作性群を抜いて優れています。
代表的な2社の配信状況を比較してみましょう。
SBIFXトレードは、各通貨提供スプレッド配信実績(提示率95%以上):2014年10月20日~2014年10月24日
DMMFXも下記のように99%以上の高い配信率。
2014年10月8日マーケットオープン~2014年10月31日マーケットクローズ(AUD/JPYのみ2014年10月17日~2014年10月31日)における配信率。
銀行間市場であるインターバンク市場も米国雇用統計や為替介入時などにスプレッド拡大や売買停止などの処置を取ります。FX初心者の方は、必ず100%取引が行えるとは限らず基準スプレッドが拡大・配信率低下もあるということは意識しておきましょう。
当ブログで紹介しているランキング上位は、配信率を気にする必要がない会社をピックアップして比較していますので、大手会社を選ぶ限り、口座開設時に気にすることはありません。海外FX業者での取引をお考えの方は、配信率を気にする必要があります。