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外為ディーラーは、職業柄としてFXの短期売買が得意な傾向が強い

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FX業界がスタートした時期、ちょうど銀行が統合・合併ブームだったこともあって職を失った銀行で為替を売買する外為ディーラーが大量にスカウトされてFX会社に入社してディーリング業務に携わっています。

それ以降も、かなりの人物が経営・ディーリング・セミナー講師・情報提供などの分野で参加し「為替の専門家」として業界の成長に力を尽くされました。

何人か名前を挙げるだけでも今井雅人氏、酒匂隆雄氏、西原宏一氏、大倉孝氏と多士済々。それぞれ一般のサラリーマンとは少し違う一家言を持った人物。「FXの情報発信をしているディーラー達のまとめ」

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外為ディーラーという職業

銀行に勤務して為替取引を仕事としているのが外為ディーラー。その中でもいくつかの仕事に分かれており、一般のFX投資家が考えるディーラーは「自己売買取引」だと思いますがそれは仕事の一部。

銀行の外為ディーラーは、役割に応じて以下の3つに分けられる。一般的なイメージのある、ポジションを積極的にとって収益を狙う為替ディーラーは、プロプライアトリーディーラー(ポジションテイカー)を意味する。
・インターバンクディーラー:銀行間の取引
・カスタマーディーラー:顧客との取引
・プロプライアトリーディーラー:自己売買の取引
出典:iFinance

ディーラー烈士伝:著名人たちへのインタビューをFOREXPRESSが行っています。

外為ディーラーの長所と短所

一口にディーラーといっても様々な人がいます。サラリーマン的に顧客との取引をこなす人。自己売買でガツンと利益を狙う人。また、仕事としてだけでなく相場として為替取引にハマって勉強していた人もいますからここではその傾向を伝えておきます。

主な強み

  • 輸出入企業の実需が分かる
  • 周囲が市場そのもので生の声や雰囲気が分かる
  • 実需のオーダー(取引先の注文)が分かる
  • 情報など取引環境が整っている
  • 銀行当事者の情報が入る
  • ディーラー同士の情報交換ができる
  • 時には政財界や官僚と直接的なパイプを持つ
  • マスコミに情報を出す側に回れることも

主な弱み

  • 決まった期間内に収益目標を達成する義務
  • リスク回避のためにルールが厳密に決められている
  • 特にインターバンクディーラーは長期ではなく短期のポジションしか持てない
  • 本人がポジションを持ちたくなくてもプライスを出す義務がある。結果的にポジションを持たされる
  • どんな時に基本的にディーリングを休めない

いかがでしょうか。個人のFXトレーダーと外為ディーラーでは環境が違います。また、FX業界にいらっしゃる多くの方はインターバンクディーラーで銀行間取引に従事していた方です。

インターバンクディーラーの特徴

特徴としては、短期トレードが中心ということ。彼らは中長期の相場観で大きく稼ぐよりできるだけポジションを持たないようにします。取引量も巨大で顧客企業からプライス提示を要求されて売買を行う立場ですから無理やりポジションを持たされてしまいます。

そう、ちょうど個人投資家とFX会社の関係ですね。そのポジションをカバーする過程でわずか数銭~数十銭を稼ごうとするわけで、相場観よりその場の雰囲気や状況判断の方を求められます。

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1年後にドル高円安になると思っていてもそんなに長い間、ポジションを持ちません。数秒から数時間程度で決済します。FXで言うスキャルピングに近いまさにスプレッド勝負のレベル。

為替差益を狙うというよりは商人が利ザヤを稼ぐという形に近いでしょう。

もう一点は、為替取引全盛時は1970年代に変動相場制に移行してからです。それから21世紀前に世界的な銀行の統廃合が起きてしまうので外為ディーラー全盛時は約20年程だったのではないでしょうか。

この期間、為替相場は円高傾向で推移したために、ドル安円高相場を好む方が多い印象を受けます。

為替レートの推移 - 世界経済のネタ帳

FXトレードへの影響

こういったことから、FXがスタートした時期に為替ディーラー達の一部が話していたこと。

  • 為替相場は短期トレード中心
  • 中長期の相場予想は当たらない
  • スワップポイント狙いは損する。
  • 高金利通貨は最終的に下落する
  • テクニカル分析は移動平均線位しか見ない。

これは人にもよるのですが外為ディーラーが過去に生きてきた環境に適応してきた結果としての意見でしょう。

昔からFXを知っている方からは、スワップポイント狙いのキャリートレードが上手く行った時期も覚えていらっしゃると思います。また、短期こそノイズが大きくて嫌だという方もいると思います。

もちろん、ディーラーも多くの人がいますから、今ではテクニカル分析大好きの方から長期展望好きの方まで様々な視点で情報を提供してくれています。

ただし、傾向としては短期売買得意な方が多い。日を超えてポジションを持つ、ましてや週末もポジションを持つなんて願い下げと考えている方も多いということは覚えておきましょう。

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