北朝鮮が2013年4月10日にミサイルを発射する可能性があると韓国国防省が警告しています。
・あす=10日の可能性が高いという判断になるだろう。ただ、北朝鮮しだいで日付は変わることもある
・北朝鮮がピョンヤンにある外国の大使館などに対して、「戦闘が起きた場合、10日以降、大使館などの安全を保証できない」として外交官の国外退避を検討するよう呼びかけた
NHKニュース
●北朝鮮のミサイル発射候補日
・9日の金正日国防委員長推戴20周年
・11日の金正恩第1書記の就任1周年
・12日のケリー米国務長官の日中韓歴訪開始
・15日の金日成主席誕生日
北朝鮮による過去3回のミサイル発射後為替市場
過去3回の北朝鮮によるミサイル発射後の株と為替の動きは、次の通りです。
1. 2013年2月12日 ミサイル発射(核実験)
株:前日比+208円 ドル円:陰線引け→高値94.20-25 安値93.45-50
2. 2012年12月12日 ミサイル発射
株:前日比+56円 ドル円:陽線引け→高値83.20-25 安値82.50-55
3.2012年4月13日 ミサイル発射
株:前日比+113円 ドル円:変わらず→高値・安値80.80-85
過去のミサイル発射後の市場は、一日を通してみると、あまり反応していません。
しかし、今回の北朝鮮の威嚇は、今までのミサイル発射時と違い(今までは、北朝鮮は、核の平和利用・人工衛星の打ち上げと説明)、米国・韓国・日本を標的として、核爆弾を落とす可能性についても言及しています。
また、2月の核実験以降、北朝鮮は、朝鮮戦争の休戦協定は白紙と何度も述べています。
もし、今回北朝鮮の爆弾が、韓国や日本やグアムに着弾した場合、市場に大きな影響を与える可能性があると思われます。今回も、北朝鮮が、ミサイルを発射した場合、海に落ちることを祈るばかりです。
北朝鮮の戦争可能性
米シンクタンク「外交問題評議会」で朝鮮問題担当の上席研究員などを務めるスコット・スナイダー氏(CNN)
相手を驚かせたり曖昧(あいまい)な態度を取ったりして、対決が全面的にエスカレートすることは避けてきた北朝鮮だが、もし威嚇が直接的衝突にまで発展するのであれば、新指導部内部で何か重大な問題が生じているということだ。
北朝鮮の独裁政権にとり、安易な妥協は政権基盤が揺らぐことになりかねないので難しいところです。
また、政権を三代にわたり世襲していますが、その権威付けがしっかりできるのでしょうか?どの王朝もその権威付けに苦労をしています。
権威確保・先代の側近と新たな側近の確執・側近の傀儡となる権力者・腐敗政権でも軍部の暴走。歴史的にこのような状態の政権の末路にろくなことがありません。
独裁政権が平和に集結した例は、ほとんどなく崩壊まで突っ走りますので、2013年の危機が威嚇で終了するのか、攻撃にまで至るのか注目です。
もし、戦争になると、軍事力的には北朝鮮の力は弱いため、短期的な戦いに終わる可能性が高いのですが、気がかりが「核攻撃」です。為替相場にも大きな影響を与えますので、ここは北朝鮮情勢に注目するとともに、FXでは一時的なポジション縮小など対応しておいた方が良い場面です。
北朝鮮、「4月10日以降に衝突の可能性」示唆
カーニー報道官、北のミサイル「発射しても驚かない」