現在のトレンドに沿ったポジションを持つ「順張り」そして現在のトレンドと逆のポジションを持つ「逆張り」
為替相場の売買方法を大きく分けるとこの二つのスタイルがあります。
例えば、ドル高円安トレンドの時に、ドル/円の買いポジションを持つと順張りです。今後もそのまま円安が続くと予想しているわけです。
一方で、ドル/円の売りポジション(ショート)持つと逆張りです。円安トレンドが反転して円高になると予想していることになります。
●SBIFXトレードの月足チャート:アベノミクスによる円安トレンド
ドル/円がこのまま円安に動くと考える方は順張りで買いポジションを持ち、円高になると考える方は逆張りで売りポジションを持つ。
順張り・逆張りの有利不利
どちらが有利・不利ということはありません。トレンドかレンジかで変化します。
長いトレンド相場が続いている時は順張りの方が有利です
逆に狭い範囲で上下を繰り返すレンジ相場だと逆張りの方が有利です。
FX初心者の方にとって、優しい方は順張りでしょう。現在の上昇もしくは下降に従って売買を行います。そして、ポジションを持つポイント=エントリーポイントをどこにするか(いくらにするか)を気にしなくても方向性の予想さえ当たれば利益を得られます。
考え方の違いをおさらい
順張りの考え方は、トレンド転換を確認する。そのままの勢いに乗って買います。
逆張りは、相場に過熱感があってトレンドが変わりそうと考えて、相場の流れと逆行して買います。
順張りのポイント
- トレンドに沿って売買するため心理的に取引しやすい。
- 方向性さえ当たれば利益(含み益)となる
- トレンドに乗り遅れてしまうことがある
- レンジ相場に弱い。
- エントリーは優しいが利食いが難しい。(早すぎても遅すぎてもダメ)
- トレンドが出来る中でポジションが積みあがっており、逆方向に動き出すと反転するスピードが速い
逆張りのポイント
- トレンド転換をいち早く捉えて利益が大きくなる可能性
- レンジ相場に強い
- エントリーポイントが難しい
- トレンドに逆らってポジションを持つために、しばらくは含み損を抱える
- 失敗した時にポジションを決済するタイミングが難しい
- 相場は行き過ぎる傾向にある。いずれ反転は読めてもタイミングに失敗すると損失となる。
●SBIFXトレードのチャート
上手く相場の転換点を捉えられるどうかが鍵を握る。
一般的に逆張りは大損する可能性があり初心者には怖いという話も聞きます。それは、順張りと比較するとややハイリターンな面があるからでしょう。
FXは、買いポジションからも売りポジションからも新規注文(エントリー)できます。また、注文方法も多彩で損失を限定するためのストップロス注文を出せます。そのため、失敗したら素直にポジションを決済して次のチャンスを待ちましょう。
幸い、FXの取引コストは非常に低いため新規⇒決済しても取引手数料が大きくなりすぎて手数料負けという事態にはなり難いでしょう。